「最北の海鮮市場」は1999年、豊富な海の幸に恵まれた日本最北の街、稚内でカニの販売からスタートしました。その後、北海道産のメロン・とうもろこしなどの農産品や乳製品などの食材を扱い始め、現在は、北海道のほぼ中心にある旭川市に拠点を移してオンラインストアを運営されています。2008年頃から自社サイトでの販売に注力され、売上は11期連続で増加しています。今回は運営会社であるノース物産株式会社 常務取締役 鈴木洋一さんにお話を伺いました。
Amazon Pay導入の決め手はお客様にとっての利便性の高さ
鈴木 :自社サイト運営の課題のひとつとして、新規で購入されるお客様による情報入力の負荷が大きく、サイトのご利用が思うように進まないと感じていました。最初にAmazon Payの説明を受けたとき、オンライン上でクレジットカード情報を登録する手間や不安がないので、お客様に便利にご利用いただけるのではないかと思いました。
鈴木さんにとってAmazon Payのメリットとはどのようなものだったのでしょうか。
鈴木 :一定の条件のもと、お客様のご同意を頂くことで、Amazonに登録されているお客様情報がEC事業者に共有されるため、自社サイトの会員登録を強化できるというメリットを感じています。また、お客様からの受注内容がAmazonに情報共有されることはないということで、安心して利用できると思いました。手数料が高いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、顧客情報をマーケティングに利用できるところが利点だと捉えており、むしろコストパフォーマンスが良いと感じています。
ECプラットフォームは2011年からFutureShop2を選択されているということです。
鈴木 :ECプラットフォームは2年半かけて、じっくり選定しました。FutureShop2を選択した理由は、その時点で高機能であっただけではなく、そのビジョンにも将来性を感じたからです。また、開発力も優れていると思いました。Amazon Payを日本で最初に導入した点や実装レベルが高い点も、そうした姿勢をよく表していると思います。
Amazon Pay導入後、コンバージョン率が約50%改善
鈴木 :Amazon Payは、導入初日から、お客様がご利用になる決済手段の中で2割近くを占めました。導入前後の2か月で比較すると、新規・既存会員ともにコンバージョン率は約50%改善しました。スマートフォンとAmazon Payの相性が良いようで、PCに比べて、スマートフォンにおける会員登録の割合が高いです。
Amazon Payを使って商品を購入されたお客様から喜びの声が届いているそうです。
鈴木 :「オンラインショッピングの際、それぞれのサイトのIDやパスワードを忘れてしまうことが多いのですが、日頃、利用しているAmazonのIDとパスワードでお買い物できるのが嬉しい」、「Amazon Payを利用すれば、初めてECで買い物をする時もクレジットカードの登録をしなくてよいから便利」とのお声をお客様から頂戴しております。

自社サイトの運営では、お客様の信頼が何より大切
鈴木 :「最北の海鮮市場」は、自社サイトの運営のみでビジネスを展開しており、お客様からの信頼を何よりも大切にしています。Amazon Payを導入すると、EC事業者はAmazon Payが利用可能ということを示す「Amazon Pay」マークをサイトに掲載することができます。サイト上にAmazonブランドが表示されることにより、初めて当社のサイトを訪れたお客様からご信頼いただける環境が作り出せているのではないかと考えています。最近では、サイトに「Amazon Payでお買い物頂けます」と記載し、お客様にアピールしています。
最後に、今後に向けたビジネスの目標をお聞きしました。
鈴木 :今、注力していることは、ひとりひとりのお客様にお喜びいただけるような接客をしていくということです。オンラインでは、マスを対象としたコミュニケーションになることが多いですが、お客様それぞれのお好みを把握した上で、さまざまな取り組みを行っていきたいと考えております。

Website: https://www.saihok.jp/
その他の事例は過去のセミナーで詳しくご紹介しています。
セミナー視聴はこちら |