飲食店に特化して、業務用厨房機器・調理道具など20万アイテム超を網羅する、日本最大級の専門通販サイト『テンポスドットコム』では、原則として入金確認後に商品を発送する形式であるため、より簡便な、そしてよりスピーディな決済手段の提供は重要で、その課題解決の施策のひとつとして導入したのがAmazon Payであったと言います。株式会社テンポスドットコムの統括マネージャー 品川 絵美氏に、Amazon Pay導入の経緯や、その効果などについてお話しを伺いました。
個人事業者の多い飲食業界では、BtoBスキームであっても、Amazon Payが有効
品川氏(以下敬称略) 『テンポスドットコム』では、先払いが原則なので、注文時に決済までできる支払い方法の拡充が課題になっていました。銀行振込のように、後日入金手続きをしてもらうような決済方法では、どうしてもお客様に"振込"という手続きをお願いすることになります。そのため、クレジットカード決済のように、注文時にスムーズに決済までできる支払い方法のバリエーションを増やすことは、喫緊の課題でした。当社がサイト構築のベースとして利用しているFutureShop2とAmazon Payの連携が開始された2015年に、すぐさまAmazon Payを導入しました。
個人顧客による利用が多いAmazon Payを、BtoBビジネスである『テンポスドットコム』が導入することに対して懸念はなかったのでしょうか。
品川 確かに当社はBtoB向けのビジネスを展開している企業ですから、Amazon Payを導入してもお客様のメリットにつながらないのではないかという声もありました。しかし、実際には日常的にAmazonでお買い物をされている新規開業のオーナー様を中心にAmazon Payを積極的にご利用いただいています。
注文確定までの時間短縮と、入金待ちキャンセルの軽減にAmazon Payが貢献
Amazon Pay導入前にほぼ半々だったクレジッカード決済と銀行振込の利用割合は、最近ではクレジットカード決済(後払い分を含む)が約50%、銀行振込が約35%、そしてAmazon Payが約15%になっているそうです。
品川 従来、銀行振込を選ばれていた一部のお客様がAmazon Payの利用へとシフトし、結果的に銀行振込の割合が減ったことによって、注文確定までの時間が大きく短縮しました。また、総注文数に占める入金待ちキャンセル扱いの件数が低減したことで、最終売上の底上げにつながっています。
高額な買い物であっても、Amazon Pay利用が意外に多かった
品川 高額な商品のご注文であっても、Amazon Payを利用されるお客様が想定以上に多いことがわかりました。また、ECサイトでの販売や通信販売だけでなく、全国の実店舗で実際に商品をご覧いただける点やメディアでの紹介を通じて、当社への信用度・信頼感が高まっていることを実感する中、決済方法としてAmazon Payのロゴが表示されることで、さらにお客様からの信用が高まっていると感じます。『テンポスドットコム』なら、安心して買えるという評価につながるという点もAmazon Pay導入のメリットだと考えています。
『テンポスドットコム』の事例は、Amazon PayがBtoBであっても十分にお役立ていただける決済方法であることを示す事例であるといえるのではないでしょうか。

Website: http://www.tenpos.com/
*データはすべて(株)テンポスドットコムによる自社調査結果です。
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