ユナイテッドアローズ(以下UA)は、1989年に設立以来、独自のセンスで、国内外から調達したデザイナーズブランドとオリジナル企画の紳士服・婦人服および雑貨等の商品をミックスし販売するセレクトショップを展開してきました。2009年には自社ECサイトをスタートし、現在では「UNITED ARROWS」や「BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS」、「UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING」など計15ブランドを展開しています。一貫して「使いやすいサイト作り」を目指すというUAは、なぜ「Amazon Pay」を導入し、どのような効果をもたらしたのか。同社のデジタルマーケティング部 橋本美和さんにお話を伺いました。
「Amazon Pay」の導入で、決済を安全かつ簡単に
会員数は約360万人、EC化率は18.3%の235億円(18年3月期時点)を誇るUA。そんな同社のECサイトが一貫して目指しているのは、「使いやすいサイト作り」だという。
橋本氏(以下敬称略)2017年4月に自社ECサイトをリニューアルし、店舗や商品情報を掲載していたブランドサイトとECサイトとを統合、サイトへの訪問者の流れをECサイトに一元化しました。また、従来は会員登録後のクレジットカード決済と代金引換のみでしたが、新たに登録不要のゲスト購入などを追加しました。しかし、ゲスト購入の際はその都度配送先などの情報を入力する必要があり、スマートフォンでの購入が7割を超えるUAのECサイトでは、移動中など、必要な情報をすぐに入力しづらい状況下でサイトをご覧になるお客さまも多く、サイトの離脱率が高い状況でした。
そのように当時を振り返る橋本さん。その解決手段として導入したのが、「Amazon Pay」だという。
橋本 Amazon Payをゲスト購入の際に選択できるようにすることで、情報入力の簡素化を図りました。Amazonは出品サービスなど、ビジネス上で既にお付き合いがありましたし、Amazonアカウントを保持する顧客数の多さも魅力。さらに、Amazonの“地球上でもっともお客さまを大切にする”という企業理念とUAの価値観が符合したこともAmazon Pay導入決定の決め手の1つでした。
「Amazon Pay」の導入で、UAのECサイトにはどのような変化がもたらされたのでしょうか?
ゲスト購入のうち約半数が「Amazon Pay」を利用。想像以上の反応でした
橋本 ECサイトでより便利に購入していただくために重要なポイントの一つが決済だと思います。初めて利用するECサイトでは、個人情報を入力することの抵抗感があると思いますが、Amazon Payなら、Amazonアカウントに登録してある情報が利用できるので、簡単で安全にお買い物を完了していただけます。Amazon Payを導入した結果としては、ゲスト購入でのAmazon Pay利用率が45%となり、購入件数は55%アップしました。ゲスト購入のうち約半数がAmazon Payを利用されています。Amazonの顧客数が多いことは事前に知っていましたが、想像以上の反応でした。簡単で安全な決済方法に対するお客さまのニーズの現れだと思っています。

世界水準のセキュリティーや会員登録の促進も「Amazon Payの」強み
橋本 また、世界水準の情報セキュリティーもAmazon Pay導入メリットの1つだと思います。Amazon Payでのお支払いにおいて、お客さまはクレジットカードなどの機密情報を購入サイト側に明かす必要がないため、セキュリティーに不安があるお客さまも安心して購入することが可能になりました。EC運営側としても、Amazonがアカウントやクレジットカードの不正利用を監視してくれるため、決済後のリスクを負うことが少なくなるというメリットも。さらに、Amazon Payでの購入後に、ユーザーの同意を得た上で、Amazonアカウントの情報を用いて会員登録ができる仕組みも用意しました。Amazon Payは決済手段だけに留まらず、会員登録の簡略化による新規会員獲得のための足掛かりにもなっています。
「サービスを一度導入したら終わりではなく、改修や拡大を行っていく」というお話もしてくださった橋本さん。今後もAmazon Payを活用したサービスの拡張をお手伝いさせていただきたいという思いと共に取材を終えました。

Website: https://store.united-arrows.co.jp/
*データはすべて(株)ユナイテッドアローズによる自社調査結果です。
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