Amazon Payで実現する定期会員の継続獲得
Amazon Payを導入されたきっかけや導入前の課題などお伺いできますでしょうか。
藤井氏(以下、敬称略) プライベートで利用したECサイトでAmazon Payが導入されていて、簡単にすぐに購入できたことから、これは自社ビジネスにも使えると考えました。個人情報を入力する必要がないことはECサイトでのお買物体験として魅力的な点ですから、すぐに自社ECサイトでも導入を決定しました。
一般的に会員登録などは個人情報を入力した後、メール認証などが必要になることが多く登録自体が障壁になります。Amazon Payなら、すでにあるAmazonアカウントに登録されている情報を連携できるので、細かな情報の入力や認証の手間が省けたことは大きいです。また独自開発のECサイトのため、Amazon側で用意されている技術情報を閲覧することで、Amazon Payの実装は比較的簡単に完了しました。
Amazon Pay実装後に定期会員数に変化はありましたか?
藤井 Amazon Pay導入前は、クレジットカードとコンビニ後払いを用意していました。コンビニ後払いは継続率や未払いなどの問題がありました。未払いが発生するとサポートチームからお客様にご連絡を入れるなどオペレーション負荷も増加します。
Amazon Pay導入後は、Amazon Payを選択されるお客様が増えており、顧客あたりの売上および定期便継続率もクレジットカードと比較して1.3倍、コンビニ後払いとの比較では1.5倍となっています。定期継続率の増加はそのまま売上増につながりますので、Amazon Payのビジネスへの貢献が高く、満足しています。他のサービスと比較した際、Amazon Payを使って支払いをされたお客様からの問い合わせや、支払いトラブルに対するサポーチームからのエスカレーションもほとんどないことも大きなメリットです。
チャットボットのAmazon Pay利用者は30%に
Happy Life Bioでは、チャットボットの中にAmazon Payを組み込んだり、カゴ落ち率を減少させるために、購入に進まれていないお客様へ、カートの中の商品購入を促進するメールにAmazon Payボタンを設置するなど、Amazon Payの新しい活用方法を実装されています。それらの機能がどのような効果を生み出されているかをお聞きしました。
藤井 ECサイトでのチャットボットはカゴ落ち対策としてとても有効な手段です。現在はチャットボット機能にAmazon Payを組み込んでオーダーが完了できるようにしたことは、ひとえにお客様の利便性を向上させるためにつきます。今ではチャットボットから購入されたうち、Amazon Pay利用者は30%に上っています。
さらに全体のカゴ落ち率を改善するために、2022年9月に「メール型Amazon Pay」を追加で実装しました。これはカートの中に商品を入れてそのまま決済に進まずに止まっているお客様にメールでその旨をご案内し、メール文面からAmazon Payで支払いができるような仕組みです。これはまだ実装してすぐのため効果はまだわからないですが、今後に期待しています。
定期販売を行っている事業者はAmazon Payを導入すべき
藤井 定期で購入をされるお客様が増えることは、そのまま売上の増加につながります。クレジットカード払いですとカードの期限切れで決済できず、サポートから連絡が必要になるなど、時間も作業も余計にかかってしまうケースがよくあります。Amazon Payの場合は、Amazonアカウントに登録されている決済情報が、期限切れになっているお客様が少ないので売上増につながりますし、離脱率が改善されLTVが向上することに繋がります。まだAmazon Payを実装していないなら、すぐに検討をお薦めします。
※データはすべて株式会社Happy Life Bio調査によるものです(2022年10月時点)