準備金とは
Amazon Payでは、返金やAmazonマーケットプレイス保証申請など、配送後に発生する可能性のある支払い義務を担保するために、販売事業者の口座から一定金額を準備金として留保します。
Amazon Payではなぜ準備金が必要なのですか?
Amazon Payを利用するには、Amazonマーケットプレイス保証への申請など、購入者から異議を申し立てられている取り引きを管理するための準備金が必要です。購入者がAmazon Payを使って安心して買い物ができるのは、Amazonマーケットプレイス保証がお買い物を保証しているためです。Amazonマーケットプレイス保証申請、購入者から寄せられた問題、返品、チャージバックの調査には、90日以上かかることもあります。Amazonでは、申請の対象となりうる資金をすべて抑える代わりに、セラーの資金の一部を準備金として確保することにより、信頼性の高いお買い物を保証しています。
Amazon Payでは、準備金の金額はどのように計算されますか?
Amazonでは、適用される準備金レートの判断にカテゴリー別プランを使用しています。これにより、Amazonの販売事業者としての実績にしたがって、Amazonでは販売事業者に請求する準備金額を低く設定します。Amazonでは、販売事業者のカテゴリーと最新の取引量に基づいて必要な準備金額を毎日計算しています。
最初の14日間は初期観察期間として、取り引きのすべてを準備金としてお預かりします。
準備金カテゴリー1
観察期間直後のセラーは、準備金カテゴリー1になります。準備金カテゴリー1の金額は、過去7日間に処理された支払い金額の合計、または未解決の取引協議の合計金額(購入者へのチャージバックまたは異議申立て中の申請額)のいずれか大きいほうになります。準備金カテゴリー1では通常、取り引きで処理された資金をAmazonが処理日から7日間、準備金としてお預かりします。引き落としは8日目から可能になります。
注:
Amazon Payでは、販売事業者がAmazonに売上請求リクエストをしたときに支払いを処理します。
準備金カテゴリー2
Amazon Payの使用開始から6か月経過した時点、またはAmazonを経由した注文が100件を超えた時点で、準備金カテゴリー2へのアップグレードをリクエストできます。準備金カテゴリー2の金額は、過去28日間に処理された1日あたりの平均支払い金額の3%、または未解決の取引協議の合計金額(購入者へのチャージバックまたは異議申立て中の申請額)のいずれか大きいほうになります。
販売活動を事業として6か月以上継続していて、好ましいパフォーマンスをあげているとAmazonが独自の裁量で判断した場合は、Amazon Payでの取引が6か月に達する前に、準備金カテゴリー2への引き上げを検討することがあります。
これらのいずれかに該当する場合は、「準備金カテゴリー2へのアップグレード」を参照して、アップグレードをリクエストしてください。1つのアカウントでAmazon Payのアップグレード審査を受けられるのは6か月に1回のみです。
準備金カテゴリー2-Plus
準備金カテゴリー2の販売事業者が、過去60日間にわたり注文不良率(ODR)1.0%未満を維持している場合、自動的に準備金カテゴリー2-Plusになります。注文不良率は、合計注文件数に対するAmazonマーケットプレイス保証申請件数、サービス関連のチャージバック件数、否定的なフィードバックコメント数の割合で決まります。Amazon Payの販売事業者になると、セラーセントラルのオンラインツールを使用して、自分のODRを確認できるようになります。
準備金カテゴリー2-Plusの販売事業者には、Amazon Payの準備金要件3%は課せられません。販売事業者は、ODRが1.0%のしきい値を超えた時点で、準備金カテゴリー2-Plusの条件を再び満たすまで、準備金カテゴリー2に戻されます。
概要
準備金の額 | 対象 | |
観察期間 | 過去14日間に処理された支払額の100% | 初めてAmazon Payの販売事業者になった -または- 銀行口座を変更した |
カテゴリー1 | 次のいずれか大きい金額 過去7日間に処理された支払額の100% -または- 未解決の取引協議のすべての金額 | Amazon Payの販売事業者を15日以上続けている |
カテゴリー2 | 次のいずれか大きい金額 過去28日間に処理された1日当たりの平均支払額の3% -または- 未解決の取引協議のすべての金額 | 次の条件を満たす場合、準備金カテゴリー2へのアップグレードのリクエストおよび検討対象となります。 Amazon Payを6か月以上使用し、かつ完了した注文数が100件を超えている -または- 購買者への販売活動を事業として6か月以上継続し、好ましいパフォーマンスをあげている(Amazon以外での活動を含む) |
カテゴリー2-Plus | 未解決の取引協議の金額のみ | 準備金カテゴリー2で、過去60日間以上、注文不良率(ODR) 1.0%未満を維持している |
特記事項および例外事項
- Amazonでは、すべての販売事業者の注文品質がモニターされます。現在の準備金カテゴリーステータスや注文不良率 (ODR)にかかわらず、Amazonが定期的に販売事業者のアカウントを調査し、準備金要件の引き上げまたは引き下げ、あるいは削除を行う可能性があります。
- 販売事業者が銀行口座情報を変更した場合は、変更が有効になった日から14日間、支払いの留保が適用されます。
準備金カテゴリー2へのアップグレード
Amazonでは、適用される準備金レートの判断にカテゴリー別プランを使用しています。アクティブな販売履歴を持つ販売事業者は、準備金カテゴリー2へのアップグレードの検討対象となります。次の条件を満たすアカウントは、アップグレードの対象となります。
- Amazon Payを6か月以上使用し、かつ注文数が100件を超えている
- 購買者への販売活動を事業として6か月以上継続し、好ましいパフォーマンスをあげている(Amazon以外での活動を含む)
-または-
これらの条件のいずれかに該当する場合は、次の連絡先にカテゴリー2へのアップグレードをリクエストしてください。
- amazon-payments-tier-upgrade@amazon.co.jp (Amazon Payの場合)
Eメールには、次の情報を必ず記載してください。
- Merchant ID
- 販売事業者が運営するWebサイトURL
- カテゴリー2へのアップグレードをリクエストする理由
1つのアカウントでアップグレード審査を受けられるのは6か月に1回のみです。